確かに話はうまい。彼の本質を知らないと納得させられてしまうかもしれない。適当にまとめるとこうなる。
堺がなくなる、堺の税金が吸い上げられる、大阪の借金を堺に押し付けられる、という竹山陣営の嘘八百を聞いて、堺市民は都構想「食わず嫌い症候群」になっている。堺はなくならないし、地域のことは地域で決めたらいい。ただ、大きなこと、堺市役所だけじゃできない大きなことを、大阪府と大阪市と堺市で一緒に決めていきましょうよと言っているのが、大阪都構想。
都構想はまだ詳細な設計図も何も決まっていない。大きなことを一緒にやるために協議に参加しましょうというのが、今回の選挙の争点。竹山市長は話し合いにすら応じない。だから今堺は置いてきぼりになっている。
府と市は今どうやったら大阪全体がより発展できるかを議論中。実際に大阪はグランフロントもでき、梅北に人が集まり、阿倍野ハルカスもでき、どんどんよくなっている。千里中央では府の土地だったところに民間のマンションがどんどんできて、子育て世代が集まって来ている。大阪の地価もどんどん上がっている。堺だけが地価も下がり、人口も減っている。
堺市だけでは何もできない。泉北高速鉄道の値下げなんか堺市だけではできない。泉北ニュータウンの再開発も堺市だけではできない。今堺市では、堺市役所のあるあたり、堺市の中心あたりに税金がどんどん投入され、南区なんかは置き去りになっている。大阪都になれば、南区のことは南区で決めていける。そして堺をふくめた大阪全体のことは大阪都で考えていく。その話し合いを一緒にしましょうというのが、大阪都構想。食わず嫌いを直すには、まず食べてみなければわからない。食べてみたらおいしかったということだってある。まず食べてみて、気にいらなかったら、住民投票があるんだから、拒否すればいい。竹山さんは住民投票のことを全然言わない。ずるい。住民投票があるんだから、堺市民にとって不利になることなんかするわけない。・・・とまあこういう感じ。
何としても都構想はやりますと言ってたではないの、それなのに何も決まってない?何も決まってないものに、賛成しろったってできないよ、とか、グランフロントや阿倍野ハルカスは現市長と現知事でやったことじゃないでしょ。ずっと前に決まっていたんじゃないのとか、中央に金を集めるのを批判しているけど、大阪都構想でやろうとしていることは、大阪の中心部に金が集まるようなしかけを作って儲かる街を作ろうとしているのではないの、それもカジノとかで、とか、いろいろ突っ込もうと思えば突っ込めなくもないけど、妙に説得力がある。いつも思うんだけど、彼は問題を単純化して、そのうちの一つに絞って、それをアピールする。わかりやすい。
説得されないためには、彼が今まで何をしてきたかを知るのが一番なんだけど、知られてないものね。大阪ではどんどん新しいことをやって、習い事支援の1万円毎月支給しているなどと、さもいいことのように言っていたが、今どき1万円で塾になんか行けないんだから、それこそただの無駄使い。お金があるなら、先生を雇うなりして、学校を充実させればいいのに、そんなことはしない。
だけど、この演説を聞いたら、「何かよさそう」と思ってしまう人が、それなら話し合いしたらどうなの?と思う人が出てきそうな気がする。知事選のときのように、変化を望んでいる若者にアピールしそうな気がする。堺市まで、男女共同参画壊滅、文化はいりません、弱者は自己責任でどうぞ、になってしまったら困るな。人権都市の名にかけても、ここは頑張らなければなんでしょうけど、何をどう頑張ったらいいのかわからない。
以下は、都構想いいんじゃないの、と思う人に見てもらいたいツイログ等のアドレス。(加藤)
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