録画していたハートネットTV「被災地からの手紙」を見る。被災地から、子どもを連れて避難したお母さんたち、子どもとともに被災地に戻ったお母さんたち、・・・・が書いた手紙。この女性たちは、私のような年齢のものにとっては娘のような年齢。娘たちがこれほどに苦しんでいると思うと辛くて、辛くて・・・・。
この年齢の女性たち、しかも子どもを抱えた女性たちにこんな苦痛を与えたこの社会、与え続けているこの社会とは一体何なのか。今苦しんでいる人たちの現実を知りましょう、被災地から来た人たちを差別しないようにしましょう、などという問題ではない。この番組でも「東電、何してんだ」という言葉は出ない。「国!いい加減にしろよ」という言葉も出てこない。お母さんたちは自分が無知だったことを責めているが、こういう問題が起こったのは、この女性たちが無知だったからですか?違うでしょ。国のエネルギー政策を任された人たちの怠惰でしょ、横着でしょ。「東電出てこい!」だけど、東電は出てこない。こうした手紙を心にせまる手紙、などという扱いをしちゃいけないと思う。心に刺さる手紙、しかも為政者たちの心に刺さる手紙、東電の幹部たちの心に突き刺さる手紙にしなければならない。でもどうすれば、それができるのかがわからない。鈍感な人たちの心に彼女たちの言葉を突き刺すにはどうしたらいいのかがわならない。現実は、いたまなくてもいいような人たちばかりがいたんでいる。鈍感力の勝利に終わらせたくないなあ。 (加藤)