うつっぽくなるのは性格からですか?と聞かれることがあります。以前は、真面目で几帳面な人がうつになりやすいと言われてましたし、そのように書かれてた本もありました。私もうつ病になったころは、どちらかというと几帳面な方で何事にも一生懸命で真面目でした。そうすることが当たり前だとも思っていました。
しんどくなってから周りの人たちから「適当にすればいいよ」などと声をかけてもらうのですが、その適当さが分かりませんでした。「手抜きでもいいよ」なんて言われても、どう手を抜いていいのか分かりませんでした。
自分がやらなければ・・・と思っているので常に必死で頑張っていました。人に助けを求めることは、人に迷惑をかけると解釈していたので、ヘルプなんて言い出せませんでした。
しかし、うつ病を回復し再発し・・・を繰り返しているうちに、性格ではなく問題なのは「考え方」なんだと気づきはじめました。
5月30日(土)の3回目「さくら」では、「あなたの考え方のクセを知ろう!」のワークシートを使って、つらい気分を生み出す考え方、自分自身の思考パターン、考え方のクセをチェックすることからはじめました。
シートの結果は、6つのクセにわかれます。
1:先読み、2:べき思考、3:思い込み・レッテルはり、4:深読み、5:自己批判、6:白黒思考です。
それぞれに思い当たるところもあり、複数個重なりあってることもあります。
けっしてこのクセが悪いというものではなく、 「認知の偏り」、「認知のゆがみ」を理解して、ものごとの捉え方の幅を広げるため、さらに行動パターンを増やしていくためのものです。
次回は、「私の口ぐせとマイナス思考」を見つめていきます。つらい気分になる瞬間、マイナス思考に向かう時、気づかずにいつもの口ぐせをつぶやいています。
無意識なので、なかなか見つけ出しにくいのですが、その口ぐせを違う言葉に変えることだけでも思考パターンを変化させることにつなっがていきます。
ひとりでは、なかなか取り組めないこともグループの中で自分語りをしながら、メンバーの話しを聞きながら見つかることや、気づくこともたくさんあります。みんなでやっていきましょうね~。
ファシリテーター/木近 ちなみ