82年生まれ、キム・ジヨン (韓国 監督:キム・ドヨン)
話題になった小説の映画化。私は小説を読んでいないため比較はできないのですが、「そうそう、そうだよね!」と思う場面が多々ありました。社会全体にあまねく空気のように浸透している性差別。韓国も日本も女性が置かれている状況は似ているのだなと。監督のキム・ドヨンは女性ですが韓国には他にも女性の映画監督が多くいて、その活躍が注目されています。
日本はどうでしょう。女性の監督はいるけれども多くはない。そしてこの映画のように、劇場公開された作品で身近にある性差別を正面から撮ったものは、私の知る限りですが見当たりません。なぜなのか、そのあたりも考えさせられます。
『シカゴ7裁判』 (アメリカ 監督:アーロン・ソーキン)
このデモの首謀者とされ共謀罪で起訴された若者たちが、後にシカゴ7と呼ばれました。政治的意図によるこの裁判は後世に残るほどの酷い内容で、とりわけブラックパンサー党のボビー・シールに対する非人道的扱いに怒りが込み上げます。考え方も目標も異なりばらばらだった若者たちが敏腕弁護士の働きもあって次第に団結していく。その過程に目を見張り、最後は胸のすく思いがしました。 -続ー (