2015年2月20日金曜日

セレブリティ・ゴースト

女優のルネ・テイラーさんの体験記です。
ネタばれしますので、自分で見たい方は読まないでください。
彼女の母親は、女優になることを夢見ていたのですが、断念します。
娘が生れると、エネルギーのすべてをつぎ込み、娘は女優になりました。
夫と組んでエミー賞を受賞したとき、
母は「そのトロフィーをくれたらとてもうれしいのに」、と言いましたが、娘は断りました。

ルネさんは映画を作るとき、母の出られる役を作り、母はそれをとても喜びました。
ところが、監督はそのシーンをカットすると主張し、ルネさんがいくら頼んでもだめでした。
母はとても動揺し、泣きました。そしてそのすぐ後に、死んでしまいます。
ルネさんは罪悪感に悩まされ、泣き続けました。

そしてある日、ルネさんは、自分以外の誰かが、家の中で泣いているのに気付きます。
それは、若い時そのままの母でした。
母の幽霊はその後も出続けました。
自分が持っていて、母が持っていないものに罪悪感を感じ、悩まされ続けたルネさんは、
夫の助けでサイキックに来てもらいました。
現れた母は、黒いケープをまとっていました。
結末は動画をごらんください。

これを見て思ったことは、ルネさんの母が、娘にエネルギーをつぎ込まなければよかったのに、ということです。娘なんか無視して、自分のいいようにできればよかったのに。
だけど、それには、周りの男性の目線が厳しすぎたのではないでしょうか。
まるで罠にかかったように、自分のしたことがすべて裏目に出てしまう
母という役割は、なんかおかしいと思いました。
なりたいものになるのに、自分ひとりで頑張った母と、ルネさんの差は大きすぎると思います。

文化的活動に誰もがもっと参加しやすくなるといいのになと思いました。(YO)