2013年8月19日月曜日

熱中症になったら~伝聞体験記~

知り合いが熱中症になった。最初動悸がして、パニック障害になったのかと思ったそうだ。続いて息苦しくなり、吐き気、めまい、頭痛と発熱と来て、これは何か重大な異変ではないかと思い、薬箱を見たときに、1本のポカリスエットが見えた。飲んでみたら、まず動悸が治まった。そして下痢が始まり、それとともに吐き気が治まった。そこで熱中症ではないかと思い当り、ネットで検索してみたところ、彼女の症状が熱疲労という項に書かれている症状とピッタリ一致。それから、これは熱中症だということで、塩水に蜂蜜を入れてちびちび飲み始めることに。

 その日彼女は模様替えをしていたとのこと。汗をかくので、熱中症に用心せねばと意識的に水分を摂取していたそうだが、夜になり、先述した症状が始まったとのこと。水分だけは取っていたものの、塩分や糖分を摂取しなかったので、体内の電解質のバランスが崩れたのだと思われる。つまり熱中症予防には、水分だけを取っていてもダメということ。
吐き気が治まったところで、何か食べねばと、冷蔵庫にある納豆を食べ、ドライマンゴーを食べる。あれこれ調べてビタミンBが必要とのことなので、ありあわせの豚肉と野菜を煮て食べる。吐き気も治まり、ものを食べることもできたので、これでよくなるかと思ったが、念のために翌日の約束をキャンセル。眠りにつく。

そして翌日。物は食べられるし、吐き気も治まったが、調子は戻らない。頭痛は治まったものの、倦怠感があり、だるくてしょうがない。横になっているから、いつまでもだるいのかと思い、起きてみるが、めまいがして、本のしばらくしか立っていられない。動悸は治まったものの、息苦しさは続いている。熱も37度から下がらない。もちろん、熱中症だとわかった時点から、部屋のクーラーを強めに入れ,首、腋の下、足のつけ根を冷やしている。それでも調子はよくならない。
そこで改めてネット検索。わかったのは、冷やし方が足りないということ。彼女は冷えピタで冷やしていたのだが、それでは不十分。氷で冷やすか、凍った蓄冷材、つまり氷のようなギンギンに冷えたもので冷やさなければならなかったのだ。 なぜかというと、内臓の熱を下げるため。

 熱中症で熱が37度あるときは、内臓は40度くらいになっているらしい。風邪ひき等のときの熱は、自分の体が自分で熱を出しているので、風邪がよくなるにつれて自然に熱は下がっていく。しかし熱中症の熱は自力で出した熱ではなく、環境につられて上がった熱なので、放置していては下がらない。その程度の熱では細胞が死ぬことはないが、内臓の熱が下がらないと、次第、次第に体が弱っていく。というわけで彼女も氷で冷やし始めた。すると、息苦しさが治まってきたという。熱も下がってきた。

ちなみに、立つとふらつくのは、水分不足により血液の量が減っていて、立つと頭にまで血が回っていかないためらしい。足を高くして横になるようにと言われるのは、このため。さらにネット情報ではあるが、重度の熱中症では、開腹して水をかけて内臓を冷やすこともあるという恐ろしい話。

 室内でも熱中症になることは十分にあり、睡眠中に熱中症になることもあるというこの夏の暑さ。思わなくことで&ネットに助けられて熱中症に詳しくなった知り合いからの情報でした。  (加藤)