少ない機会にも行くか止めるか逡巡しつつ、かつてない緊張感を持って 映画館へ足を運びました。 以下はそうして観た中から選んだ10作品です。
最初の作品は
『ルース・エドガー』 (アメリカ。監督:ジュリアス・オナー)
BLM(ブラック・ライブズ・マター)は2020年のコロナ禍にあっても大きなうねりを起こしました。この映画はそうした潮流の背景にあるものをスリリングに炙り出します。人種間の問題だけでなく世代間の、大国と小国間の、思想間の、夫婦間の….多くの問題が複雑に絡むその狭間でもがく人たち。自分は何者か探し求めるルースの苦悩。 己の良識を疑わない人の内奥にも偏見や差別感情が潜んでいないか?
これを観ているあなたは?と問われている気がします。ー続ー(矢車菊 香)